「さっき将臣くんと玄関先で会ったけど、買い出しにでも行ったの? 結構慌ててたから、ちゃんと聞けなくて」
日差しも傾き始めた昼下がり。呼び鈴と共に開かれる玄関のドアと、聞こえてきたのは挨拶の声。
譲が出迎えの為に玄関まで行くと、声の主──望美と目が合う。が、そう思う間もなく彼女の口から聞こえてきたのは、先程出て行ったばかりの兄のことだった。
他愛のない会話だというのに、譲の胸はいつもより少しざわついてしまう。
「あ、将臣くんから今日やるって聞いてたから、来たんだけど、まだ早かった? ツリーの飾り付け」
譲の胸の内を知る由もない望美は、笑顔で話を続けてくる。
兄が出て行ってからすぐの望美の来訪は、譲にとって良いタイミングかどうか判断に悩んだ。
「早いというかなんというか……、さっき兄さんと一緒にもみの木を物置から引っ張り出して、セッティングは終わったんですが……」
「?」
「兄さんはバイトに行きました」
「え? そうなの?」
望美は呆気にとられた顔になった。それもそうだろう。誘った本人がいないのだから。
──それなら帰ると言い出すだろうか。
譲は沈む気持ちとほっとする気持ちの半々を内心に抱く。しかし望美は少し俯いて、考えるような顔つきになった。
何を考えているのだろうかと気にかかるが、譲がその表情から伺い知ることは出来ずにいた。
「──ったく、今日やると言い出したのは兄さんなのに、相変わらず勝手だな……どうします? 別の日にしましょうか」
「ううん、去年も将臣くん、バイトでいなくって、殆ど二人でやったよね。飾ってる間に帰ってくるかもしれないし。始めちゃおうよ」
望美はお邪魔します、と断ってからブーツを脱ぎ始める。
「わかりました。あ、ジャケット、預かりますよ」
そう言って譲は望美を家へと招き入れた。
「これは、この辺からでいいかな?」
望美が傍らにいた譲に声をかける。箱から別の飾りを出していた彼は手を止め、顔を上げた。
「あ、はい。ちょうど良いと思います」
望美は金色の長いモールを手にして、木のまわりをぐるっと回りながら飾っていく。続けて別の色のモールを手に取ると、同じ様に木に巻き付けた。
楽しげな望美を微笑みながら見守っていた譲だったが、不意に昔のことを思い出す。
──何故あのとき先に言えなかったのか。
「私んちも大きいのが欲しかったなぁ」
「だったら……」
『──僕んちのを見においでよ』
続けようとした言葉より大きな声が傍らからかかる。
「だったら俺んちのツリーを見にくればいいだろ」
「え?」
少女は目を瞬かせて、少年を見つめ返す。
「見たかったらいつでも、来ればいいだろ。隣なんだし」
「いいの? やったー!」
両手をあげ、万歳のポーズと共に少女は歓声を上げた。
「ありがとう! 嬉しいな」
笑顔とともに礼を言う少女に、少年は少し照れくさそうに横目で少女を見返した。
二人の傍らにいたもう一人の少年は、言いかけていた言葉を飲み込んで口をつぐむ。そして二人の様子をただじっと見ているだけだった。
それ以来、将臣は毎年望美を誘い、譲と三人で飾り付けをするのが恒例となった。
だが、去年は違っていた。将臣は望美を誘っていながら、バイトがあると言って参加しなかったのだ。約束を違えることは殆どない将臣にしては、珍しいことだった。
結局譲と望美は二人で飾り付けを行い、それが終わるころを見計らったように帰宅した将臣は、最後に少し手伝うだけだった。
手にした真っ赤な球体の飾りをもみの木に下げる。次はプレゼントボックス。小さなサンタクロースとトナカイ、スノーマン、長靴など……次々と手にとって、楽しげにもみの木に下げていく望美。そんな彼女を、譲は傍らで同じ様に飾り付けをしながら時々こっそりと視界の端にとらえていた。
「将臣くんの今回のバイトって、去年と同じなのかな?」
望美が急に思い出したように言う。
「……いえ、違うようですよ。あの姿なので、なるべく知り合いに見つからなそうなところを見つけ出したみたいです」
「そうなんだ。なんか、年もごまかしてやってそうだよね」
間違ってはいないんだけどね、と言いながらふふっと笑う。
「確かにやりかねませんね」
兄の要領のよさが想像できて、譲も一緒に苦笑いをした。
そんな他愛もない話をしているうちに、徐々にツリーは彩られていく。
「もう殆ど終わったかな」
気づくと飾りの入った箱の中に残っていたのは、大きな金色の星が一つ。
「あとはてっぺんの星だけだね。去年は将臣くんに最後のおいしいところを持ってかれちゃったから、今年は私がやっていもいいかな?」
「それなら台を持ってきますね。ちょっと待ってて下さい」
脚立は先程ツリーを立てるときに使用して、物置に戻したばかりだった。譲は取りにいこうとして、部屋のドアへ向かう。
望美は箱から星を手に取ると、ツリーを正面に見据えてから譲に声をかけた。
「大丈夫、大丈夫! 届くって」
自信満々の声と共に、望美は軽く背伸びして腕を伸ばした。しかし、わずかに届かない。
将臣と譲でも、一番上の部分は容易に届く高さではなかった。譲はやはり脚立を取りに行こうとしたが、望美は諦めきれないらしい。星の飾りを持ち直して、もう一度、今度は思いっきり背伸びをした。だが、勢いをつけすぎたのだろうか。腕を伸ばしきる前にバランスを崩し、爪先立ちで支えようとしていた身体がツリーから遠ざかるように倒れそうになる。
「うわっ!?」
「危ないっ!!」
望美は手元の近くにあった物をとっさに掴んでいた。だが、それはツリーに巻いた金色のモールで、倒れていく身体を支える力はない。
モールを掴んだままそれに巻かれるように倒れていく望美を見ていた譲は、無意識のうちに駆け寄って、抱き留めた。しかし、勢いを殺しきれず、自分自身も倒れそうになり、それでもなんとか受け身の姿勢で床に倒れ込んだ。
「痛っ……くない……」
来るはずだった衝撃が無いどころか、全く痛みがないことに、望美は戸惑いながら目を開いた。
「──先輩、大丈夫ですか? どこも痛くないですか」
譲は望美を抱き留めたまま、下敷きになるような体勢で、彼女を気遣う。望美は想像していた以上に近くから聞こえた声に驚いて微かに身体を震わせた。
「うん。私は平気」
答えながら状況を理解したのか、はっと顔をあげる。
「って、譲くんこそ怪我してない? 私、つい調子に乗っちゃって……平気?」
「俺は大丈夫です。それより先輩に怪我がなくて本当に良かった」
すると望美は、床に手を付き譲から少し身体を離して彼を見る。譲が心底ほっとしたという笑顔をすると、何故だか泣き出しそうな顔で訊ねてきた。
「本当にどこも痛くない? 怪我、してないよね?」
「……先輩?」
譲はなぜ望美が念を押して聞くのかわからなかったが、理解するまでにそう時間は掛からなかった。
おそらく異世界で自分を庇った譲が怪我をしたときの事を、思い出したのだろう。
「本当に、大丈夫ですよ」
その言葉を聞いた望美は、やっと安心した表情を見せたのもつかの間、急に顔を赤らめた。
恥ずかしそうにしている望美を見て、譲はようやく抱き合うように床に横になったままの状態に気づき、慌てて望美の二の腕を掴んで起こそうとする。だが、望美がとっさに掴んだモールが絡まって二人に巻き付いていて、それ以上距離をとることが出来そうになかった。
「うわっ、何これ。絡まっちゃってる?」
「ちょっと待って下さい。先輩、動かないで。今ほどきますから」
譲はモールを辿って絡まっている部分を見つけてたぐり寄せたが、望美の背中あたりまでしか持ってくることが出来ない。図らずも抱き締めるような体勢に動揺しながら、絡まった部分をほどきはじめた。
望美は床に手をついているものの、変わらず譲の身体の上に乗っているような状態だ。譲は望美から顔を逸らして、なるべく望美を意識しないように懸命にほどく作業に専念する──のだが、彼女の視線が何故か自分の顔に向けられているのを感じて、指先が思うように動かない。
譲はとうとう耐えかねて逸らしていた顔を望美に向けると、遂に口を開いた。
「……あの、先輩? 俺の顔に何か付いてますか?」
譲の問いかけで、望美は初めて自分が譲を見続けていたことを自覚したのだろうか。途端に互いの目の焦点が合った。
「あ、ごめんごめん。何も付いてないよ。譲くんって結構睫毛、長いんだね。こんな近くで見ること無いから、つい見とれちゃった」
そんな軽い返事と相反するかのように、望美は恥ずかしさと照れが混じったような表情になり、顔を横に向けて譲から視線を逸らす。髪の毛が揺れ落ちてその表情は見えにくくなったが、それでも譲には頬が赤く染まっているのが見て取れた。譲は先程より彼女を意識してしまい、自分の顔が熱く熱を帯びていくのを感じていく。
アクシデントとはいえ、こんな近くに望美を感じられることが嬉しかった。しかし、彼女はどうなのだろうか。今日だって、兄の誘いがあってこそここにいるが、自分だけだと知っていたら、来ることすらなかったのではという思いが頭をよぎる。
譲は息を整えてから、毎年気にかかっていたことを、ついに口にした。
「先輩は……」
「ん?」
「……先輩が毎年うちに来るのは、ツリーの飾り付けの為だけなんですか?」
「えっ?」
譲はモールをほどく手は休めずになるべく平静さを装って訊ねた。
「兄さんは今年もいないし、俺に気を遣って貰わなくても構いませんから……」
譲は望美が毎年家に来るのは、将臣が誘うからだと思っていた。その誘った本人が今年も不在なのだ。
クリスマスまでまだ日があるのに、それでも飾り付けを今日やることにしたのは、自分に気を遣っているからだと思っていた。
「気を遣うって……飾り付けは楽しいし、毎年将臣くんが誘ってくれて、それに甘えてお邪魔してたけど……もしかして、迷惑だった?」
望美は幼い頃のあの時以来、毎年有川家を訪れていた。
ツリー目当てに来ているならまだしも、兄の誘いだから来ているのかと思っている譲にしてみれば、嫉妬で胸が苦しくなり、素直に喜べないのは致し方ないだろう。しかし、彼女に会える機会が迷惑だなんてあるはずがない。
「迷惑だなんて、そんなはずありません」
「なら、どうして──」
「ただ、兄さんがいませんから」
自分より要領の良い兄、兄のことばかり気にかける望美。いつも抱いていた二人への嫉妬心から思わず口をついて出た言葉だった。
──嫉妬心をぶつけるなんて、これじゃあまるで幼い子供じゃないか。
そんな気持ちを悟られたくなくて、譲は望美から顔を逸らすと再びモールをほどきはじめた。
「うん。でも譲くんがいるよ」
思いがけない望美の言葉に、譲は耳を疑った。そんな譲のことはおかまいなしに、望美は話を続けてくる。
「ツリー以外の目的があるなら、それは譲くんがいたから……かな?」
「え……っと、先輩……それは、その」
対する譲は、信じられないという思いで上手く言葉を返すことができない。だがその声で望美は少し慌てた様子を見せた。
「あっ……っと、うん。譲くんと一緒に飾り付けをするのが、毎年楽しみになってたんだ。去年はちょっと違った気もする……けど……」
語尾は弱くなっていったが、それでもはっきり発言した言葉と共に、望美は譲を見据えた。二人の視線が合わさり、どちらともなく頬の赤身が増していく。
やがて譲がふっと目を伏せる。その動作に望美が首を傾げると、長い髪がさらりと譲の頬を撫でた。
望美が兄を想っていたと思い、嫉妬していたそれが急に滑稽に思えてきたのだ。
「……自分に対してだったのか」
「えっ?」
譲が自嘲気味にそう呟いてから、
「ほどけましたよ、先輩」
「あ、うん。ありがと」
望美が腑に落ちないような顔で、起きあがろうとするが、譲の腕は背中に回ったまま動く気配がない。
「譲くん、腕……離してくれないと……」
「このまま、抱き締めてしまいたいと、そう思ってしまうのは、俺の過ぎた願いでしょうか?」
「……そっ、そんなこと…………ない、よ」
譲は最後まで聞かずに、望美の柔らかな身体を胸に抱き寄せた。頬をくすぐる長い髪、胸の鼓動、息を飲む仕草の一つ一つが、直に伝わり、気持ちが満たされていく。
「譲くん」
望美の囁きに、譲が抱いた腕を緩めると、望美が夢心地の顔で譲を見つめた。
「……先輩」
譲も望美を見つめ返すと、彼女の肩に手をかける。そっと目を閉じた望美を引き寄せると、二人の顔の距離は更に縮まり……。
──カチャッ。……ガチャッ。
『ただいま戻ったよ』
「──っ!!」
譲には玄関から聞こえてきた声の主がすぐわかり、動揺してとっさに望美の肩を離した。
望美はすぐさま立ち上がると譲から距離を置く。譲も起き上がるが望美の方をまともに見ることが出来ず、その場を誤魔化そうと、ほどいたモールをたぐり寄せながら立ち上がった。
程なくして開けられたリビングの扉から入ってきたのは、白龍だった。譲はモールを手にしながら、なるべく平静を装い白龍を見やる。
「おかえり白龍。結構早かったんだな」
「ただいま、譲」
白龍は譲に挨拶を返すと、わき目もふらずに迷わず望美の元に歩み寄った。
「神子! 逢いたかったよ」
手に荷物を抱えていなければ、そのまま抱きつく勢いだ。
「今日の神子は、いつも以上にとても綺麗だ」
「──は、白龍っ!?」
望美にかける言葉は変わらずといったところか。だが、何故だか望美はいつもより動揺した素振りを見せた。
「買い物の途中で、いつ帰れるのかとしきりに気にし出したのは、やっぱり望美が来ていたからだったのね」
少しあきれた口調で朔が後から入ってきた。
「朔、おかえり」
「ただいま。譲殿、頼まれていたものは全部買えたわ」
「ああ、ありがとう。助かるよ」
譲は朔と白龍に夕飯の材料の買い出しを頼んでいた。二人が帰ってきたということは、思っていたより時が経っていたようだ。
「あら、何かしら」
朔が望美の足元に視線をやると、大きな星の飾りが転がっていた。下を向いた望美も気づいて、拾い上げる。
「こんなところにあったんだ」
「それはなに?」
「ツリーのてっぺんに飾り付ける星だよ。さっきつけ損ねて落としちゃったんだ」
望美が決まり悪そうに言った。
「この上に? 確かに神子には難しいかもしれない」
ツリーをやや見上げながら白龍が言う。
「そうなんだよね。あとちょっとだったんだけど」
悔しがる望美の顔がわずかに赤いのを知ってか知らずか、朔は白龍と共に台所に荷物を置きに行く。
「白龍、あなたに頼みたいことがあるの。あちらの部屋に行きましょう」
「えぇっ? まだ神子のそばにいたい」
渋る白龍を促して、戸惑う譲をそのままに、朔は二人を残してリビングを去っていった。
──静かだ……。
静寂が空間を包む中、譲は何か話さなければと考えるが、焦れば焦るほど言葉が思いつかない。
「飾り付け、続けましょうか」
やっと出た言葉は気の利いたものではなかったが、望美ははにかみながら答えてくれた。
「そ、そうだね。じゃあ、この星をつけちゃおうか」
支えててくれる? 望美が身体をツリーに向けたまま振り向いて、悪戯っぽい笑みを浮かべて譲にお願いしてくる。時々見せる彼女のそんな仕草にいつも振り回されっぱなしの譲だったが、何故かそれでもいいと思えてしまう自分が可笑しく思えた。
「まだ挑戦するんですか?」
「ダメ……?」
「……全く、仕方がないな」
多少呆れつつも、先ほどのように倒れないよう、そっと彼女の肩に手を添える。
望美は再び星をつけようと試みた。同じ失敗はしないよう、慎重に背伸びをしてみるが、惜しくも届くことは叶わない。
「ふう……やっぱり私じゃ無理みたい」
残念と呟きながら、後ろの譲を見る。
彼女の願いを叶えたいという思いが、譲をつき動かした。
「先輩……、ちょっと失礼します。しっかり掴まってて下さいね」
「えっ? ──うわっ……ちょっ、何っ!?」
譲は望美の返事を待たずに、彼女の腰あたりに手を添えてぐいっと持ち上げる。
「先輩、これなら届きませんか?」
「……あっ、ゆ、譲くん、重いでしょ? 早く下ろして!」
咄嗟の出来事に望美は慌てて譲から逃れようと、身をよじる。
「今を逃がしたら、また兄さんに取られてしまいますよ?」
「……うー、もう、譲くんの意地悪」
望美が星を乗せるまで譲が自分を解放しないことが判って諦めたようだ。素直にツリーに星を乗せると、望美は懇願するような眼差しで譲を見つめてきた。
「星、乗せられましたね」
「うん、だから早く下ろしてってば!」
「それなら先輩、その前に俺の願いも聞いてくれますか?」
『──僕んちのを見においでよ』
譲の中に、幼い頃に言えなかった言葉が蘇る。
──あの時は言えなかったけれど。
「……俺の家のクリスマスツリーを、一緒に見ませんか?」
「え? 譲くんの願いって、それなの? それならもうとっくに叶ってるのに」
「それは兄さんの願いが叶っていただけで、俺の願いが叶っていた訳じゃない」
譲は望美を抱いている手に力を込めて引き寄せると、真剣な眼差しで彼女を見つめた。
「だから、これからは俺の誘いで一緒に見てもらいたい」
「──ゆっ、譲くん!?」
「この願い、叶えてくれますか?」
急に近づいた譲の顔に、望美はしばし慌てふためき顔を赤くしながら、静かにうなずいた。
「……うん」
「ありがとうございます、先輩。……だけど、もうしばらくこのままで──」
「ちょっ、えぇ!? 話が違うよ、譲くんっ!!」
望美の抗議の声を塞ぐように、譲はそっと唇を重ねた。
── 少し早いけれど、クリスマスツリーの星から二人への贈り物 ──
2011年01月09日UP【HPのみ】
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
気づいたら年が明けていましたが、クリスマスはいつでも良いものですよね? ね?? またしても締切守れずすみません…orz。
この話を仕上げるために、何故か最後は徹夜になりました。こんなに苦戦するとは、書き始めの頃はこれっぽっちも思っていなかったので、UP出来たのが今もまだ信じられない…(汗)。
一応話の時間軸を。ノーマル、十六夜大団円後現代ルートで迷宮ベースです。クリスマスツリーの飾りつけ前なので、終業式はまだだと思われます。
有川家に大きいツリーがあったような気がして、話を書く前にその大きさをしようとクリスマスパーティーのスチルを見返したら、ツリーの影も形もないことに衝撃を受けました。
そして、ゆうやちゃんもあると思っていたということに、別の衝撃を受けました。いやぁ、二人で思い込みってあるんですねぇ(苦笑)。
蛇足ですが、将臣が約束すっぽかしてバイトに行くのは、計算の上での行動です。手間のかかる弟くんと、幼馴染みの為に、彼には神になってもらいました。
そして今回もゆうやちゃんに多大なる感謝。というか、今回の作品の半分(以上?)彼女の念がこもっています(本人談)。本当に、食事一食分じゃ足りないくらいの感謝です。本当にありがとうっ!