「────っ!?」
声にならない声を上げて、譲は跳ね起きた。額には汗をびっしょりかいており、張り付いた前髪が気持ち悪い。思わず袖で汗を拭って小さく息を吐く。
あたりはまだ暗く、朝が来るまでには暫く時を要するようだ。
譲は眼鏡をかけ暗闇に慣れてきた目で傍らを見ると、その先には兄の将臣が規則正しい寝息をたてていた。どうやら譲が起きたことに気づいた様子はない。
自分たちの住んでいた世界より多くの自然に囲まれたこの世界でも、夏場は暑かった。夜も風がなければ、熱帯夜とまでいかなくとも暑いことに変わりはなかったが、眠れない程ではなかった。
しかし譲の汗の原因は、その暑さのせいでは無い。
(また……か)
彼は夢を見ていた。それはうなされて飛び起きてしまうくらいの悪夢。こちらの世界に来てから見続けるようになったその夢は、朧気だった内容が次第に炙り出されるように、そして日を追うごとに形付いていった。
譲は見ていた悪夢の内容を追い出すように、頭を軽く振って気持ちを落ち着かせようとする。だが、それでもまだ、気持ちの高ぶりは治まらなかった。
極力物音をたてないようにそっと立ち上がると、譲は静かに部屋を後にした。
◇ ◆ ◇
(昼間もうなされていたよね……)
望美は閉じていた目を開け、暗闇に視線を這わせる。
朔が明かりを消してくれて各々眠りにつくため横になってから、望美も寝るために目を閉じた。暫くそうしていたのだが、いざ眠ろうとしたときに脳裏に譲のことが思い出された。
望美たちは熊野の本宮を目指して京を発ってから、ほとんど休む間もなく勝浦まで来た。結局、たどり着いた勝浦では熊野川の水位が高すぎるために本宮まで行く事が出来ず、水が引くまで待機となる。
それまで実質休みとなったようなもので、各々好きに過ごしていたとき、望美はそこで譲が未だに悪夢を見続けていることを知ったのだった。
望美が余計な心配をしないようにと、譲が自分自身のことについて何かあってもそれを言わないでいることは、そう珍しいことでは無かった。だが、望美は譲があの三草山の戦以降も悪夢を見続けていることに気づけなかった自分が情けなかった。
結局その時は、昼寝を勧めるくらいしか出来ず、譲も渋々受け入れてくれた。しかしそれでも心配で、気づかれないよう様子を見に行ったときにはうなされていたので、もしかしたら今晩も同じようになるかもしれないと思い始めたのだった。
(結局、私は守ると言っていても口だけで、守られてばかりだ)
──譲を悪夢一つから守れないでいる。
何も出来ない自分に苛立ちを覚えると居ても立ってもいられなくなり、望美は身を起こした。そして寝ていると思われる朔に気づかれないよう、そっと廊下へ出る。
何か当てがあったわけではないが、あのままいつも通り寝る気分にはなれなかった。かといって、こんな時間に宿の外に出る訳にもいかない為、結局人気の無さそうな庭へと足を向けていた。
◇ ◆ ◇
静まり返った宿の廊下を月明かりを頼りに土間へ行き、水を飲んで一息つく。それでもまだ横になる気になれず、譲の足は何かに誘われるよう自然と庭へ向いた。
辿り着いた庭には当然誰も居るはずなく、微かに聞こえる虫の音以外はとても静かだ。その静けさが譲の気持ちを幾らか落ち着かせてくれた。
濡れ縁と庭をつなぐ階に近づき、段の途中に腰を下ろす。見上げると星がよく見えて、心の中の重苦しい気持ちがすっと抜けていくようだった。
星を眺めているうちに龍神温泉の帰りの出来事を思い出す。星座の話と、自分たちのこと。そして握り締めた手のぬくもり──。
いつの間にか自分の右手を見つめていた譲は、自然と頬が熱くなるのを感じてぶんぶんと頭を振る。
雑念を払うように再び空を仰ぐ。見ると月には薄雲がかかり、そのはっきりとしない輪郭を見ているうちに、いつしか思い出したくないはずの夢の内容について考え始めていた。あの夢は、これから起こることを予知しているのだろうかと。
神子の助けとなる存在の星の一族、その血を引いているらしい自分と兄。譲はその血の力を夢という形で見ているようであった。だが、譲にとってその夢の内容は悪夢であり、寝不足の原因になっていた。
(星の一族の血を引いているなら、別の形で先輩の力になりたかった。この力の見せる夢のせいで寝不足になり、先輩に心配をかけた上に、昼寝のアドバイスを貰って助けられるなんて、神子に仕える一族が聞いて呆れる)
今日の昼間、連日見ていたその夢のせいで寝不足の譲は集中力を欠いており、それを望美と将臣に指摘され、彼らは更に昼寝を勧めてきた。
日の高いうちから寝るのは正直落ち着かなかったのだが、横になると身体は休息を欲していたようで、すぐにまどろんでいた。
途中で夢を見始めたような気がしたのだが、気のせいだったのだろうか。
その時の昼寝は久しぶりによく眠ることができ、起きたときは既に日が暮れかかっていたのだった。
昼間のように悪夢を見ずに済んだ理由が判れば、睡眠不足で悩まされることもないだろう。しかし、譲には見当がつかなかった。
熊野川の水が引いたら本宮へ向かうことになる。勝浦に留まっている間なら、まだ日中に宿で休息を取れるが、用事を済ませて京へ戻る道中はそうもいかない。それにこのままでは今後起こるだろう戦の最中にも影響しかねない。現に初陣では、少なからず迷惑をかけていことを思い出した。
望美が平家の生み出している怨霊を封印する道を選んだ時から、譲は何があっても彼女の側にいて彼女を守ると決めていた。その決意は、今自分を悩まし続けている夢の結末に反映されているようにも思えた。
(──ここは……どこの浜辺なのだろうか。初めて来る場所のはずなのに、もう何度も目にしている景色。沖に見えるのは……船か? これは……先輩はどこに!? 俺が守らなければ、先輩はっ──!?)
譲は焦燥感に駆られて周りを見渡し、望美の姿を探した。本当の目的は彼女の命なのだ。陰の気が彼女を襲う前に自分が盾にならなければ。
(早く先輩を見つけて……先輩はどこに──?)
◇ ◆ ◇
「譲くん……?」
庭に着いた望美は、思わず漏れた自分の声に驚いて慌てて口を押さえた。
階に座っている人影に警戒しながら歩み寄ると、そこにいたのは譲だった。だが、譲は望美に気付いた様子もなく、そのままの姿──肩が手すりに寄りかかった状態で動く気配はない。声が聞こえなかったとは考えにくい距離だったので、真隣りまで行くと、彼が眠っているからだということがようやくわかった。
「どうしてこんなところで寝てるんだろう……」
どう考えても階は眠るところではないし、居眠りするにもふさわしいとは言いがたい。こんな時間にここで譲が何をしていたのか望美は気になったが、わざわざ起こして訊ねるのも躊躇われた。それに望美自身も、こんな時間に何をしているのか問われたらそれこそ答えに困る。
(よく眠れているなら、このままでも良いのかな……)
夢にうなされて眠れないよりは、どこであろうと睡眠を取れるほうが良いのではないだろうか。
それなら風邪を引かないよう何か掛けられる物でも持って来ようかと考えていると、
「──くっ、…………ぃ」
聞こえてくる声が苦しそうで思わず譲の顔を覗きこんだ。眉間に皺を寄せて辛そうに見える。よく眠れているとは言いがたい表情だ。
「また、夢を見てるみたい……」
望美の懸念は当たっていた。目の前の譲は昼間のときと同じようにうなされている。
彼が安らかに眠れるときは、ないのだろうか? ──また、手を繋げば安心して眠れるのだろうか?
そう考えるより先に、望美は隣りに膝をついて座り込むと譲の手を取った。少しひんやりとした、大きな手だ。
「大丈夫だよ、譲くん。それは、ただの夢だから」
「…………くっ」
「今は何も怖いことなんてないよ。私が譲くんを守るから大丈夫」
望美は手をぎゅっと握り締め、祈るような気持ちで思わず口にしていた。
「………………」
譲の呼吸は落ち着きはじめて眉間の皺も無くなり、やがて穏やかな表情で寝息を立て始めた。
「……よかった」
望美も譲の様子に安心してほっと胸を撫で下ろす。とっさに握り締めた譲の手を改めて見つめると胸がドキドキしてくる。だが、このまま離してしまったら、なんとなく悪い夢が譲に戻ってきてしまう気がして、手を離す事が出来ずにいた。
望美は少し考えて、そのまま譲の隣に腰を下ろした。見上げると空がよく見えた。
「今晩も星が綺麗……」
無数の星が瞬く夜空を眺めていたら、望美は龍神温泉の帰り道を思い出していた。夏の星座の話、星の一族の話、──まるで幼い頃と同じように、しかしその頃とは違う気持ちも混ざりながら差し出していた手。それを拒まず取ってくれた譲の手。ただそれだけのことだったが、妙に嬉しくなったことを、思い出して頬が緩んだ。
それと同時に譲の誕生日が近かったことを思い出す。
(こっちの世界では正確な日付がよくわからないけど、今はもう過ぎてしまったよね……)
望美は日頃のお礼も兼ねて、せめて何かプレゼントでも出来たらと考えていたが、結局何も用意出来ずにいた。料理もお菓子作りもあまり得意でない上、自分よりうまく作れる譲にそれらを作って渡す気にはなれなかったし、かといって買えるものも限られている。
しかし実際のところ、そのような時間を取れなかった事が一番の原因だったのだが。
(譲くんが悪夢を見続けているのを知っていたら、弁慶さんによく眠れる薬の作り方でも教わっていたのに。……それともリラックス出来る香りのお香があるか、景時さんに聞いた方が良かったかな?)
そう思っていた半面で、譲の見ている夢が予知夢であるのなら、それを見ずにすむ方法を見つけたいとも思っていた。
望美の知るこの先の未来は二度と迎えたくないものであったし、彼の見ている夢もどうやら良いものではないらしい。その内容が同じかどうかはわからないが、譲が悪夢を見ずにすむようにするには、未来を変えるしかないのだろう。
望美は自分の知る未来に続く道を進まないよう、これから起こり得る出来事を変えていく決意を新たにする。
(とりあえず、明日も宿で待機だろうから、弁慶さんと景時さんに相談してみようかな)
それが自己満足であることはわかっている。だが、望美は何もしないよりは何かしたいと思うのだった。
◇ ◆ ◇
「…………いつの間に……」
譲はうっすらと目を開きながら呟くと、ようやく眠っていたことを実感する。思い出したくなかった夢の内容を考え始めてから、どうやらいつの間にか寝入っていたようだ。だが、昼間と同じようによく眠れたことは確かで頭の中が妙にすっきりしていた。
あたりはまだ薄暗く、ここへ来た時からそれほど時間は経っていないように思われた。
食事の支度をする時間にはまだ早いため、一旦自室に戻ろうと立ち上がろうとしてからやっと気づく。
繋がれた手と、肩に感じる重み。
(ど、ど、どうして先輩がここに──っ!?)
繋がれた手は望美が譲の手をしっかり握り締めていたからで、肩の重みの原因は、寝入っている望美の頭が寄りかかっているからであった。
すっきりしていた譲の頭の中は、あっという間に動揺と混乱で埋め尽くされて、身体は動かせず変に力の入った状態で固まってしまった。
譲は動揺と混乱を抑えるために、あまり動かないよう深呼吸する。そうすることで幾分か落ち着きを取り戻し、状況を把握しようと考えた。
(ここでいつの間にか寝入っていて、起きたら先輩がいる状況……何が起こったのかさっぱり見当がつかない)
だが、繋がれた手に目を向けてからある考えを抱く。望美のお陰であの不吉な夢を見ずに眠ることが出来ていたのではないかと。そう考えたのも、昼寝から目覚めた後の望美とのやり取りを思い出したからだ。
夕方、目を覚ました譲は、自室から皆が集まっていた部屋へ行った。望美は剣の稽古を終えており、譲が顔を出すと声を掛けてくる。
「あ、譲くん、起きてきたんだ」
「はい。なんだか久しぶりによく眠れた気がします。先輩のおかげですね。ありがとうございました」
ちょうど望美に会えた譲は、感謝の気持ちを言葉にする。きっと勧めてもらわなかったら昼間から寝ることは無かっただろう。だが返答は思いも寄らぬもので、譲は少し戸惑った。
「えっ? もしかして、あの時、起きてたの??」
「あの時? 昼寝するようにってアドバイスくれたでしょう?」
「あ、なんだ、そっちか。よかった」
あからさまにほっとする望美を見て、譲は不審を抱いた。
「そのことじゃないんですか?」
「いいのいいの、なんでもない」
慌てて取り繕い立ち去った望美に、譲はそれ以上は聞けなかった。
この一連のやり取りを思い返して、譲は先ほどの仮説にたどり着いた。おそらく昼寝をしていたときも悪夢にうなされていて、それに気づいた望美は今のように安心して眠れるようにしてくれたのだろう。
(でも、今与えられているのは安心感だけじゃないな……)
望美の規則正しい寝息を側で感じていると、邪な思いを抱きそうになり、譲はまだ鍛錬が足りないと自身を戒める。望美が起きるまで、自分はこのままでいられるだろうか。
雑念を払うように顔を上げると、それは杞憂に終わりそうだ感じた。澄んだ空に輝く月を目にしたら、譲の心は自然と落ち着いてきたからだ。
「……ぅうん……」
小さな声が望美の口から漏れ、彼女は空いている手で目を擦りながら頭を起こす。
◇ ◆ ◇
「おはようございます。先輩」
「うん……おはよう、譲く──……っ!!」
いつも通りの譲の挨拶に、望美はいつも通り返しかけてから、途中で言葉が詰まった。辺りが薄暗く今はまだ朝ではないことと、ここが宿の庭だということを思い出し、握っていたままの譲の手を慌てて離す。
「ご、ごめんっ。譲くんが、またうなされてたみたいだったから、つい……」
顔が羞恥で熱を帯びはじめたのを感じながら慌てて弁解する。
「いえ、それは構いませんが、今、『また』と言いましたよね?」
「あっ……」
「もしかしてそれは昼間のことがあったからですか?」
「えっと、それはその……」
望美は昼寝の様子を見に部屋へ行ったことがバレないようにしていたのに、自ら墓穴を掘っていた。冷静な口調で訊ねてくる譲に、しどろもどろになって目を逸らす。……だが、すぐ観念して続けた。
「ごめんっ。実は昼間、心配でこっそり見に行ってたんだ。そしたら譲くん、うなされてたから。私で何か力になれないかなと思ったら何故だがつい……本当にごめん」
望美は頭を下げながら小さくなって謝る。だが、譲は望美に優しく話しかけてきた。
「先輩、謝らないで下さい。俺の方こそ礼を言わないと。先輩のお陰で、今回もよく眠れました。ありがとうございます」
「あ、そんな……」
「それより、今晩は星が綺麗に見えますよ」
「えっ?」
望美が顔を上げると、譲は微笑みながら空を見上げて望美を促す。急に話を変えられた望美は、戸惑いながらも一緒に顔を上げた。見上げた空は雲一つなく、星々は変わらぬ輝きを放っていた。
「うん、本当に。それに月も明るくて。……この間の温泉の帰りも、綺麗だったよね」
そう言って、先ほど思い返していたことを口にした。
「そういえば譲くんの誕生日って、もう過ぎちゃったよね」
譲は驚いた様子で望美を見つめ返してきた。もしかして自分の誕生日を忘れてしまったのだろうか?
「遅くなっちゃったけど、譲くん、誕生日おめでとう」
望美は今は何も渡せない代わりに、日頃の感謝の気持ちを精一杯込めて譲に言った。
「覚えてたんですか?」
譲は驚きと戸惑いが混ざった声で聞いてくる。
「? 忘れるわけないよ。それとも、譲くんは自分の誕生日、忘れちゃってたの?」
「え……まあ、そうですね。こちらの世界では、生まれた日を祝う習慣がないそうですから。俺も気にしなくなっていました」
「えぇっ!? そうだったの? 知らなかったよ……」
「でも、祝って貰えると思ってなかったので嬉しいです。ありがとうございます、先輩」
譲は少し照れながらも、微笑み返してくれ、その顔に望美はほっとする。
「本当は何かプレゼントできたらと思っていたんだけど、結局何にも用意できなくて……ごめんね」
今更後悔しても遅いのだが、望美は何も出来なかった自分を恨めしく思い、つい口に出しまった。
「そんな……俺は先輩に祝って貰えただけただけで、充分ですよ。それに──」
「それに?」
「……そろそろ戻りましょう。まだ夜明けまでは少しありそうですし、朔が目を覚ましてたら心配しますよ」
譲は言いかけた言葉をそのままに、階から立ち上がった。途中で言葉を止められたので、望美はその続きが気になって、譲の動きを目で追いながらも呆然と座ったままでいた。
すると目の前に譲が手を差し出してくる。望美は目を瞬かせて譲を見つめてから、促されるままにその手を借りて立ち上がった。
「それに俺はもう、先輩から頂きましたよ」
それが途中で止めた言葉の続きだとわかって、慌てて問う。
「──えっ? 何を?」
譲は握ったままの手を望美の胸の高さまで持ってきて、微笑んだ。
「夢を見ることなくゆっくり眠ることができたのは、先輩のお陰です。本当にありがとうございます」
「…………えぇっ!?」
意外な答えに、望美は驚いて思わず大きな声を上げてしまう。
譲はそれが望美から貰ったものだと言うのだろうか?
(それはプレゼントのつもりでも、そういうつもりのものでもないのに……)
「それは駄目! そんなの駄目だよ」
「俺には充分過ぎるくらいですよ。それより、そろそろ本当に戻らないと、朝になってしまいます」
すぐさま、否定したが譲は聞く耳を持ってくれず、繋いだままの望美の手を優しく引いて、廊下を歩き出した。望美もおとなしくついていくが、胸の中はすっきりしない気持ちで渦巻いている。
(この宿で待機中に、なんとかちゃんとしたものを用意しよう)
望美は心の中でそう決心してから、繋いだ譲の手を軽く握り締める。その感触が譲に伝わったらしく、彼は少し問うような視線を向けてくるが、望美は横に軽く首を振って何でもない素振りをする。譲は顔を元に戻して、変わらず歩き続けた。
望美は少し先を真っ直ぐ見つめる凛々しい譲の顔をそっと盗み見て思わずにんまりするが、顔を引き締め決意を新たにする。
これからも、こうしていられるような運命へと向かっていけるように──。
2010年07月25日UP【HPのみ】
読んで下さってありがとうございます。
今日は何日でしたっけ? 7月17日ですよね(にっこり)orz…一週間遅れになりましたが、譲誕生日お祝いSSとさせていただきたいと思います。
前作『夏の星空』に少し絡めてしまったので、そちらを読んでいないと一部分意味不明な表現が出てくると思いますが、軽くスルーできるくらいだと思います(たぶん)。
誕生日ネタは、現代の方がやりやすいんだろうなぁと思いつつ、あえて異世界。というか、譲の誕生日は異世界で迎えてしまいますものね。
そして勝浦!(私が作る話の8割は勝浦が舞台w)昼寝イベントに絡めて見ました。譲に少しでも安らぎをあげたくてこのような話になりました。
これから先も悪夢を見続けるんだろうと思いますが、望美ちゃんが時々救ってあげられるといいね。(あれ? 結構他人事だね(苦笑))
色々突っ込み所があって、結構ブレてるとは思いますが、軽い譲望テイストを味わっていただければ良いかなぁと思います。
(そしてまたしても無理やり巻き込んで、更に上手いこといくようアドバイスをくれた友人ゆうやちゃんに感謝!)